中古本や借りた本を読もうと思って本を開いたら…。
カビの臭い、香水の臭い。そしてたばこの臭いなどが気になったことはありませんか?

これらの臭いを消す方法は次の4つ。

・新聞紙
・重曹
・コーヒーの出がらし
・無香料の置き型消臭剤

1つ1つ説明していきますので、ぜひ、試してみてください。

身近なもので本のたばこ臭を消す方法

本に染み付いたたばこの臭いは、ご家庭にあるもの。
仮になくても近所の店で簡単に買うことのできるもので消すことができます。

新聞紙を使った消臭方法

新聞紙は、消臭効果・防虫効果・断熱効果・防音効果と、さまざまな効果を持っています。
本に付いたたばこの臭いは、新聞紙の「消臭効果」により消すことができます。

新聞紙は、元をたどれば木材の繊維。
この繊維を構成しているセルロースという炭水化物は、「湿度が高いと水分を吸着し、低くなると外に放出する」という性質を持っています。

さらに、新聞に使われているインクにも吸着効果があるため、優れた消臭効果が期待できるのです。

用意するのは新聞紙とハサミ(またはカッター)。
やり方は次のとおりです。

●手順●

1.新聞紙を、本のページよりも少し大きめにカットする。

2.カットした新聞紙を5~10ページぐらいの間隔で本の間に挟む。
挟む間隔を狭くした方が、効果を期待できます。

3.カットしていない新聞紙で本全体を包む。
このとき、新聞紙に無香料の消臭スプレーをひと吹きしておくと、消臭効果が高まります。ただし、新聞紙がぬれすぎないように注意してください。

4.2~3日置いて様子をみる。
2~3日後に、臭いをチェックしてみてください。
まだ臭いが残っているようであれば、もう一度新しい新聞紙を挟み、再度新聞紙で本を包みます。

 

重曹を使って臭いを消す

掃除に便利な重曹には、消臭効果もあることをご存じでしたか?
重曹には「中和作用」があるからです。

汗やたばこの臭いは酸性の性質を持っています。
それに対し、重曹はアルカリ性の性質を持っているため、酸性を中和して無臭の中性へと変化させることができるのです。

用意するのは、重曹とビニール袋。
やり方は次のとおりです。

●手順●

1.本と重曹をビニール袋に入れる。
本が入る大きさであれば、タッパーのように密封できる入れ物でも大丈夫です。

2.重曹を大さじ1~2杯程度入れる。
本に直接振りかけた方が効果を期待できますが、本に重曹が付くのがイヤな場合は、お茶パックなどに入れてから密封しても有効です。

3.数日置いて様子をみる。
数日(約2~3日)で臭いが取れます。

 

コーヒーの出がらしを使った消臭

コーヒー好きの人はご存じかもしれませんが、コーヒーには「臭いを吸収しやすい」という性質があります。
そのため、コーヒーの保存場所には気を付けなければいけないほど。
コーヒーの消臭効果は、活性炭の約5倍ともいわれています。

本についたたばこの臭いを消すために用意するのは、コーヒーの出がらしのほかに新聞紙とビニール袋。
やり方は次のとおりです。

●手順●

1.コーヒーの出がらしを新聞紙の上に広げて乾燥させる。
水分が残ったままだとカビの原因になります。天気のいい日に1日天日干しすれば十分。ただし、風の強い日には注意してください。また、ラップをせずにレンジで2分ほど温めることでも乾燥させられます。

2.ビニール袋に本と乾燥させたコーヒーの出がらしを入れて封をする。

3.3日ほど様子をみる。
本にコーヒーの臭いがほのかに移ることもありますが、気になるほど本に移ることはないようです。

 

無香料の消臭剤を使う

置き型の消臭剤でも、たばこの臭いを消すことができます。
使う場合は、必ず無香料を選ぶこと。

使い終わったあとは、そのままお部屋の消臭に使うことができるため、手間をかけずに臭いを消したい方にオススメです。

用意するのは、無香料の置き型消臭剤と密封するために使う入れ物。
やり方は次のとおりです。

●手順●

1.入れ物に、ページを開いて本を入れる。
入れ物は、本を立てて入れられ密封できれば袋でもタッパーのような入れ物でも問題ありません。

2.本のページ側(背表紙の反対側)に、直接触れないようにして消臭剤を置く。
密封して置いておく。

3.4~5日で臭いが取れます。もしまだ臭いが気になるようなら、さらに1週間ほど置いておくといいかもしれません。

本のたばこ臭を消すときに気をつけたいこと

本に付いたたばこの臭いを消したいときに気を付けなければいけないことはなんでしょうか。

スプレーの消臭剤を使うこと。使用用途は基本布!本を傷めるかも。

本に付いたたばこの臭い。
実は、本の表紙に付着した臭い…ということがあります。

その場合は、ファブリーズやリセッシュなどの消臭スプレーを、布に吹きかけてから表紙を拭くことで、ある程度臭いが取れることがあります。

ただ、消臭スプレーを布製品以外に使うことはあまりオススメしません。
本を傷める原因となるからです。

特に本のページに吹きかけると、水分によってページが波打ってしまう可能性があるので、十分に気をつけましょう。

エタノールなどのアルコールを使うこと。インクが溶けるかも。

カビ対策に有効なエタノール。
本に付着したカビ臭を取ることにも有効です。

ただし、本の状態が悪くなることがあるため注意が必要。
また、臭い消しとしてエタノールを使用するときには、布に吹きかけてから1ページずつ拭く必要があるため、手間がかかります。

さらに、エタノールにはインク汚れを落とす性質があるため、本に使われているインクの種類によっては、文字がにじんでしまう可能性も。

もし、消臭のためにエタノールを使うときには、十分に注意して行ってください。

本を干すときに直射日光は避けること。日焼けしてしまうかも。

本についた臭いを消すためには、日陰干しするという方法もあります。

太陽の光は本にとっては大敵。
紫外線に当たると本が日焼けして黄ばんでしまいます。

干すのであれば、晴天の続く時期がいいでしょう。
直射日光を避け、風通しのいい場所で行います

また、前の日が雨だったり、朝の早い時間や夕方だったりすると、空気が湿り気を帯びていることがあります。
そのため、晴天が続いた日の朝10時から午後3時ぐらいを目安に干すのがコツ。

本は立てて開いても、180度に開いて置いてもいいでしょう。
必ず日陰で干すこと。
もし家にUVカット効果のある布があれば、その布で本を覆っておくといいかもしれません。

たばこ以外にも気をつけたい本にしみつく臭い

本に付いた臭いは、気になると読書どころではなくなってしまいます。
たばこ以外で、本に染み付いている臭いには、どのようなものがあるでしょうか。

香水の臭いが本にうつる

香水の臭いは、本に移ってしまうことがあります。
香水を本に直接かけるのは、もちろん問題外。

たとえば、香り付きのしおりから本に臭いが移ったり、香水の臭いが付いたものと一緒に本をカバンの中に入れたり。
意識していないところで香水の臭いは本に移ることがあるようです。

古い本じゃなくてもカビ臭に注意

保管している環境によって、本にカビが生えることがあります。
結露しやすい場所に本棚を置いていたり、洗濯物を部屋干ししていたり。

湿度が70%以上になるとカビが生えやすくなります。
しかも、湿度が高くホコリが多い場所では、カビ菌がさらに増殖。
古い本ではなくても、カビ臭には注意が必要です。

食べこぼしや持ち主独特の生活臭

借りた本や中古本で気になるのが、食べこぼし。
ページの奥深くに入り込んでいて、しかも月日がたっていると臭いも気になります。

そして、もう1つ気になるのが、いわゆる「生活臭」。
他人の家に行ったときに感じる、独特の臭いのことです。

普段から本に臭い移りしないための保管に気をつける

本に臭いが付かないために、普段から気を付けた方がいいことはなんでしょうか。

換気するだけでも本に臭い移りしにくくなる

本に臭いが移ることを防ぐためには、換気をするだけでも有効です。
換気をすることで湿度が下がるため、カビが生えにくい環境に。
また、たばこの臭いや生活臭も付きにくくなります。

1回5分~10分。
本にとって大敵である湿気を抑え、臭い移りを防ぐために、こまめに換気をするといいかもしれません。

本を保管している部屋での喫煙は控える

紙は、もともと臭いを吸着しやすい性質を持っています。
そのため、本を保管している場所で喫煙をした場合、どうしても本にたばこの臭いが移ってしまうことに。

たばこの臭いは、吸わない人にとっては不快な気分を招くこともあります。
本にたばこの臭いを付けないために、本を保管している場所での喫煙は控えた方がいいでしょう。

たばこの臭いがしみついた本でも買取は可能か?

たばこの臭いがしみついた本でも、中古本屋で買い取ってくれるのでしょうか。

あまりにひどい臭いのものは買取NGの可能性あり

中古本屋が本を買い取るときに、いちばん気にするのが「汚れ」の次に「臭い」だといえます。

実際、中古本屋が利用者100人に「本を買うときに気にすることは?」というアンケートを取ったところ、「汚れ(54%)」「臭い(17%)」という結果に。

本に染み付いた臭いは、本人は意外と気が付きにくいもの。
そのため、そのまま売りに出そうとする人も多いそうです。

しかし、たばこの臭いがあまりに強い本は買い取りを断られる可能性もあります。